Publish a book本を出版する方法

出版に至る方法と順序を完全解説

初めて出版を目指す方のために、書籍を出版する方法を解説します。
本が売れなくなったと言われますが、出版の実績があると社会の評価が全く違います。一方で、出版社は売れる本を出版したいので、実績のある作家に依頼が集中します。
昨今、初出版を目指す人のハードルは上がっています。一生懸命に執筆しても編集者に読んでもらうことすらできないということがないように、この記事で出版に至る方法を理解していただきたいと思います。

本を出版する3つのルート

  • 商業出版

    出版社の負担で本を出版するルートです。制作や営業のリスクは出版社が負うので、出版社が売れると見込んだ本のみ出版されます。企画内容はもちろんですが、著者がブログやメルマガリストなどのマーケティング力を備えている場合は、出版されやすくなります。

    また、出版社が企画をした本の著者に最適な人材を探していることもあるので、SNSなどで得意分野を発信しておくことは重要です。

  • 自費出版

    出版に関わる費用を著者が負担する出版方法です。自費出版を専門とする出版社もあるので、インターネットで検索してよさそうな出版社を探すことができます。
    出版に関わる費用は各社で違いがあります。商業出版同様に担当編集者がサポートしてくれる会社から、原稿を印刷するだけの会社までさまざまです。基本的に、価格の安い会社はサポートが薄いと考えることができます。
    そんな中で、価格とサポートを比較して、よい本を作ることができる出版社を選ぶことがとても大切です。価格だけで出版社を選んでしまうと、体裁の悪い本ができてしまいます。
    自費出版の場合、著者が費用を負担するので、ネガティブな印象があるかもしれませんが、読者は商業出版と自費出版の区別がつきません。

  • 電子書籍出版

    電子書籍は、自身で出版することもできます。こちらはリスクは少なく、内容や価格も著者側で決めることができます。電子出版から紙の本に繋がることも稀にあります。
    ただし、誰でも出版ができるので、電子書籍を出版と認めていない著者や編集者も少なくありません。リストを取得するためのマーケティングとして電子書籍を発行する著者も多いので、紙の書籍に比べると、信頼性、権威性が低くなります。

本を出版するために
まずは専門家に相談する

編集者編集者

編集者と出会う

原稿を執筆する著者に伴走する人です。編集者によって出来上がる本が全く違うといわれ、本作りの大切な役割を担います。
編集者に会うには、どうすればいいでしょうか。

  • 原稿を持ち込む

    出版社あてに企画書や原稿を送付する方法があります。しかし、担当者がわからないことが多く、「編集担当者様」として送ると、開封されずにゴミ箱に行くことも珍しくありません。他に電話でアポイントを取る方法もありますが、編集者の多くは忙しいので断られることもあります。

  • 紹介してもらう

    知人を通して編集者を紹介してもらうと確実に話を聞いてもらうことができます。また、有名著者の出版記念イベントに行くと、必ず編集者がいるので、声をかけるという方法もあります。

  • コンテストに応募する

    小説や漫画の場合、出版社がコンテストを開催しています。コンテストに応募することで、編集者の目に止まることがあります。

  • 自費出版の出版社に連絡する

    自費出版の出版社は、常時原稿を募集していますので、連絡をすれば必ず合ってくれます。しかし、流れ作業で本を出してしまう会社と原稿内容をしっかりと読み、アドバイスをくれる会社に大きく分かれます。

エージェント・出版コンサルタントに依頼するエージェント・出版コンサルタントに依頼する

エージェント・出版コンサルタントに依頼する

出版社はいつも売れる本の企画を探しています。そんな出版社と著者志望をつなぐのがエージェントや出版コンサルタントです。

エージェントや出版コンサルタントは、出版に関するセミナーなどを開催していることが多いので、その場に参加して出版のノウハウを学ぶこともできます。

出版を目指す人が失敗してしまう6つの落とし穴

せっかくの企画や原稿を無駄にしてしまわないために大切なことをお伝えします。

  • 落とし穴01

    書きたいテーマで出版を狙う

    出版社は、本を売ることが仕事です。特に商業出版の場合、本が売れなければ会社が赤字になってしまいます。ですから、著者が書きたいことよりも、売れるかどうかで判断をします。
    自分が書きたいテーマで書くことは大切ですが、同時に読者が読みたいものかどうかを考えておくことが大切です。

  • 落とし穴02

    先に原稿を書いてしまう

    実用書でも、1冊あたりの文字数は、6万字から10万字になります。これだけの分量の文章を、論理を破綻させずに書くことは簡単ではありません。まずは、企画書を書き、目次をしっかりと設定することをおすすめします。また、文章を書くことに慣れていない人は、書く前に編集の専門家のアドバイスを受ける方がよいでしょう。原稿を書いてしまってから、すべて書き直しになると、それまでの労力が無駄になります。

    例外的に、原稿があることが出版につながることもあります。出版社は出版のスケジュールを立てて動いていますが、様々な理由で出版が遅れることがあります。こうした場合、原稿があると、出版のスケジュールに組み込んでもらえることがあります。もちろん、原稿のグレードが低くては叶いませんが。

  • 落とし穴03

    すでに似たような本が
    多く出版されている

    類書があることは重要ですが、あまりにもたくさん似た本が出版されている場合は、企画に新鮮味がないので、出版社も興味を持ちません。例外があるとすると、先行の本が市場を作っている場合に、ノウハウが新しいと採用されることがあります。

  • 落とし穴04

    自分勝手な売り込み

    本を出したいという気持ちが強く、編集者に強引な売り込みをかけると嫌がられます。また、紹介者がいる場合は、その人に迷惑がかからないように強引すぎる売り込みはやめましょう。

  • 落とし穴05

    実績づくりをしない

    本を出す場合は、その本にふさわしい著者であることが大切です。そのためには、出版前に実績を作っておくことが重要です。仮に、会社員が経営論を書いても、商業出版で書籍化される確率は大変小さくなりなす。

  • 落とし穴06

    企画と出版社が合っていない

    大手出版社を狙って、売り込む場合も不採用の確率が高くなります。また、実用書をメインとしている出版社にエッセイを持ち込んでも、専門分野が違うので採用が難しくなります。

本を出版する8つの手順 本を出版する8つの手順

出版までの8つのステップ

  • 01

    テーマを決める

    自分の専門分野を明確にして、どんなテーマで本を書きたいのかを決定します。
    その際、仮タイトルも考えておくといいでしょう。

  • 02

    リサーチ

    もっとも簡単な方法はネット書店で検索することですが、リアル書店に足を運ぶと、そのジャンルのベストセラーがよくわかります。類書が売れていれば、出版の可能性が高まりますが、ノウハウが被っているものは、採用されないので注意してください。

    エッセイなどの場合、タイトルと文章力が重要になるので、実際に気になる本を購入して、文章のレベル感を実感しておくといいでしょう。

  • 03

    企画書作成

    文章を書く前に企画書を作成します。編集者は企画書で判断をするので、企画書の作成は文章を書くことと同様に重要です。また、企画書は、文章を書く上でのマイルストーンにもなります。

  • 04

    編集者に見せる

    企画書ができた段階で編集者に見せることをおすすめします。客観的な視点でアドバイスをくれるので、売れる本を出版するために重要な行程です。

  • 05

    条件の打合せ

    企画書を提出して、出版が決定すれば、条件の打合せをします。発行部数や印税はもちろん、どのようなサポートを受けることができるのかを明確にしておきます。自費出版の場合は、費用とサポート内容、書店への配本の形態も確認しておきます。

  • 06

    執筆

    条件の打合せができれば執筆に入ります。スケジュールを決めて遅れないように執筆します。途中で編集者に相談しながら執筆すると、質の高い本になります。

    多忙で自分で書けない場合は、ライターを紹介してもらえます。ライターの費用は、定額を決めるか印税の配分となります。出版社またはライターと契約書を交わしておきましょう。

  • 07

    装丁の確認

    タイトル、表紙デザイン、本文の組版などで、本の完成度が違ってきます。また、本文に入れる写真やイラストの精度も重要です。商業出版の場合、タイトルなどは出版社が決めるのが慣例ですが、自費出版の場合は、著者側の意見も言いやすいので納得できる本づくりをしてください。

  • 08

    販促活動

    出版の日時が決まったら、著者としてできるだけの販促活動をします。ブログなどのメディアで紹介するのはもちろん、SNSを使って宣伝することも大切です。出版後は、書店に挨拶に行くなどして、出来るだけ良い場所に本をおいてもらえるようにお願いします。ただし、出版社によっては著者の営業活動を不要とすることもあるので、事前に販促活動について相談をしておきます。
    新聞や雑誌の広告は、商業出版では出版社が行います。自費出版では、著者が費用を出します。

重要本を出版したい
人が最初にやること

本を出したいと思ったら、まずは出版業界について正しい認識を持つことが大切です。そのために、出版実績のある人や編集者に相談をしてください。

めでぃあ森では、商業出版、自費出版共に親切なアドバイスができる編集者を揃えています。
商業出版から自費出版まで質の高い本づくりをプロデュースする、めでぃあ森にご相談ください。

まとめ

本を出版するための8つの手順を解説しました。本を出すことで、これまで思ってもいなかった未来を手にすることができます。一方で、安易に出版社を選んでしまうと、後悔が残ります。
まずは、専門家に相談することをおすすめします。

出版のご相談は
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