出版であなたとビジネスをブランディングする

費用を決める要素がたくさんあるからです。大きな要素をいいますと、
①原稿の有無
②写真や図版、イラストの有無
③書籍の仕様（A:判型　B:装丁　C:紙の種類　D:ページ数）
④カラーかモノクロか
⑤校正
⑥印刷部数
⑦販売の有無
⑧広告の有無
です。
それぞれについては下記でご説明します。

はい、できます。資料やインタビューをもとにして、ライターが著者に代わって原稿を書くという方法です。
ビジネス書の資料は、雑誌などに発表した原稿、セミナーの録音、ブログ記事など。自叙伝の場合は手紙やメモなどですが、資料だけで本はできません。
構成が決まった後、1回2時間のインタビューを6回程度行って、ライターが原稿を書きます。

もちろんです。必要ならプロのカメラマンやイラストレーターに依頼することもできるということです。

判型は、B4やA5といった印刷物のサイズのこと。代表的な判型は次の通りです。

表紙、扉、カバーといった本の外側の仕様やデザインのことで、「ブックデザイン」とも言います。
表紙には、柔らかい表紙（並製・ソフトカバー）と固い表紙（上製・ハードカバー）があるのはご存知と思います。日本の書籍は、この表紙の上にカバーを付けるのが一般的です。ブックデザインで書籍のイメージが変わりますから、装丁家や編集デザイナーの腕のみせどころなんです。

原稿を書籍の本文の形にすることです。編集デザイナーが書籍編集用ソフトを使って、決められた判型にデータを配置します。
詳しくいうと、ふさわしい書体や文字の大きさを決め、写真やイラスト、図表などを配置します。手書き原稿や紙焼き写真の場合は、デジタルデータに変換してから書籍編集を使います。

はい。校正はとても大切なプロセスです。弊社では編集者だけでなく、プロの校正者による校正を行います。なお、文字の間違いだけでなく、わかりにくい文章についてのアドバイスもします。

内容に踏み込んで間違いを正すことを「校閲（こうえつ）」といいます。依頼があれば、プロの校正者や専門家が校閲もいたします。

印刷費はたくさん刷れば刷るほど、１冊あたりの単価がぐんと安くなります。紙の種類によっても変わってきますが、オフセット印刷（もっとも一般的で品質のよい印刷方法）での、印刷部数（冊数）と１冊あたりの印刷費の関係をざっくり言えば、こんな感じになります。
＜印刷α社 ： 四六判、並製、表紙カバー２色、本文１色、本文192ページ＞

そうなんです。といっても、たくさん印刷すればいいというものでもありません。部数を絞って出版したいときは、オンデマンド印刷があります。

１冊から制作できる印刷で、高度なコピー機印刷のようなものです。
以前は、オフセット印刷に比べて仕上がりに差がありましたが、最新のオンデマンド印刷機ではその差が小さくなりました。

まず、次の３パターンのうち、どれかをお決めください。
Ａ：全国の書店とネット書店で売る
Ｂ：アマゾンだけで売る
Ｃ：セミナーなどで直販だけする

はい、部数が変わるだけでなく、AとＢの場合は、ISBN（アイエスビーエヌ、日本図書コード）が必要です。 Aは大手出版社で、B・Cは弊社のものを付けます。

世界中で「この本」と書籍を特定し、流通させるための番号のことです。書店やネットで売っている書籍の裏表紙にバーコードがついていて、下に13桁の数字が印刷されていますよね。あの番号のことです。

ISBNは世界的な本の戸籍。JANは日本の流通に必要なコード。

Amazonで販売するだけなら、それでOKです。書店で販売する場合は、スリップと呼ばれる「売上カード」を印刷します。本に挟んで出荷して本屋さんのレジで抜く、二つ折りの栞のような紙のことです。

必ず要るものではありませんが、書店で目立つように、カバーの上にさらに 「帯」を付けることも多いですね。

現場の責任者、「ディレクター」のことです。旅行では「ツアーコンダクター」、オーケストラでは「指揮者」のような役割をします。
具体的には
・章だてや書籍の仕様などを著者と相談し提案
・ライター、イラストレーター、編集デザイナー、印刷所などとの打ち合わせや指示
・取材・撮影の立ち会い
・原稿チェック
などがおもな仕事です。
弊社の場合、イラストや写真は何人かの候補の作品をご覧いただいて、著者に決めていただくコンペ方式ですから、候補を選んでご提案といった役割も編集者がします。