Proposal出版企画書
の書き方とフォーマット 応募先の案内

商業出版(※1)で本を出したい時は「出版企画書」が必要です。
出版企画書には必ず書くべきことがあり、それらの要素を満たすことが最低条件です。
「なぜ出版企画書が大切か?」「どのように書けばよいのか?」「どこに提出すればよいのか?」をご説明します。

なお、弊社の自費出版(※2)の場合は、原稿がなくても編集者がヒアリングして企画・構成を立案しますので、企画書を書く必要はありません。

(※1)出版社が出版にかかる費用一切を負担する出版の方法。
(※2)著者が出版にかかる費用一切を負担する出版の方法。流通は商業出版同様に行うことができます。

出版企画書が大切な理由

出版企画書が大切な理由

商業出版の場合、出版にかかる費用を出版社が負担するので、売れる!と判断されなければ、企画は通りません。

多くの出版社では、どの本を出すのかを編集会議で決定します。編集会議には、各編集者から出版企画書が持ち込まれ、検討されます。

会議には複数の出版企画書が提出されるので、その中で、出席者の興味を引く出版企画書であることが必要です。

文章に関しては、ライターを立てることもできますが、出版企画書は著者の魅力を伝えるものなので、しっかりと作成してください。

出版企画書の要素とポイント

出版企画書は、WordまたはPowerPointを使用します。

  • 仮タイトル

    本が売れるか売れないかの大きなポイントになるタイトル。企画書の仮タイトルは編集者が最初に見るところ。魅力的な仮タイトルが必須です。わかりやすいこと、キャッチーであること、今流行のタイトルも参考にしましょう。

  • 企画趣旨

    企画趣旨は、本の内容について書きます。端的に書くことがポイントです。500字程度にまとめます。

    • ・誰がどのように変わるのか
    • ・この本が売れる社会背景は何か
    • ・なぜ、自分が書く必要があるのか

    について書きましょう。

  • コンテンツ(目次)

    本の目次を書きます。章立てだけでなく、項目タイトルもあるほうがいい。

  • 読者ターゲット

    どのような人が読者になるのかを書きます。読者の母数は最低でも販売部数の100倍以上が必要です。1万部を販売しようとすると、100万人のターゲットが必要です。

    例えば、課長をターゲットにした企画はどうかといえば、企業の課長職にある人は、100万人以上いるので、読者ターゲットとしてはOKです。また、同様に、中小企業の社長をターゲットにする書籍や、中小企業の社長向けというターゲットも母数をクリアしています。

  • 類書

    類書がない書籍は、一般的には「売れないジャンル」と理解してください。 同じジャンルのベストセラーを挙げましょう。

  • 類書との違い

    ジャンルは同じでも、類書とはどう違うのかを明確にして、あなたの企画の優れている点をアピールします。

  • 著者プロフィール

    あなたの名前(またはペンネーム)とプロフィールを書きます。この本を出版するにふさわしい実績を書いてください。

  • 販促メディア

    著者に販売力があることはプラス材料というより、むしろ必須です。出版にあたってどんな販促活動ができるか、その他、ブログやnote、SNS、メルマガなどの登録読者数を書いてください。

出版企画書のフォーマット

出版企画書のフォーマットを紹介します。出版企画書は、wordまたはPowerPointで簡潔に表現します。

タイトル 仮タイトルを書いてください。
企画趣意
  • ・誰がどのように変わるのか
  • ・この本が売れる社会背景は何か
  • ・なぜ、自分が書く必要があるのか
コンテンツ 書籍の構成、つまり目次を書く
読者ターゲット どんな人がターゲットで、想定されるマーケットの数を書く
類書 読者ターゲットのニーズが似ている本を書く
類書との違い 類書との違いを書く
著者プロフィール この企画の書籍の著者にふさわしい肩書きや実績
販促メディア 宣伝できるメディアを書く
出版企画書はどこに提出すればいいのか?

出版企画書はどのように
提出すればいいのか?

書き上げた企画書を編集者にどのようにして見てもらうのか?
その方法はいろいろあります。

  • 原稿を送付する

    出版社あてに企画書や原稿を送付する方法があります。しかし、担当者がわからないことが多く、「編集担当者様」として送ると、開封されないまま放置されることもあります。他に電話でアポイントを取る方法もありますが、編集者の多くは忙しいので断られることもあります。

  • 紹介してもらう

    知人を通して編集者を紹介してもらうと確実に話を聞いてもらうことができます。また、有名著者の出版記念イベントに行くと、必ず編集者がいるので、声をかけるという方法もあります。

  • コンテストに応募する

    小説や漫画の場合、出版社がコンテストを開催しています。コンテストに応募することで、受賞しなくても編集者の目に止まることもあります。

  • 自費出版の出版社に連絡する

    自費出版の出版社は、常時原稿を募集していますので、連絡すればコメントを返してくれたり、会ったりしてくれます。ただし、出版は有料になります。しかし、どんな企画でもお金さえ払えば採用してくれる出版社もあるので注意が必要です。自費出版の出版社は、流れ作業で本を出してしまう会社と原稿内容をしっかりと読み、アドバイスをくれる会社に大きく分かれます。

  • エージェント・出版コンサルタントに依頼する

    編集者は忙しいので、新しい本の企画を探していることがあります。こうした場合、エージェントや出版コンサルタントから企画を受け取ります。こちらも企画や原稿を募集していますが、商業出版を専門としている場合は、却下されることもあります。

    また、出版セミナーなどを開催していることがあるので、そちらに出席して出版のノウハウを学ぶこともできます。

    専門家に出版企画書を見せることで、さらに企画の精度が上がります。いきなりの出版が難しくても、出版企画書をブラッシュアップしていくと出版に近づくようになります。

    商業出版から自費出版まで質の高い本づくりをプロデュースする、めでぃあ森にご相談ください。

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